入院日記 2日目
「鈴音がおとなしく休息に専念してるなんて、なにがあったんだ」
「普段なら、責任感とか仕事とかで頭がいっぱいだろうに」
普段の私をご存知の方の中には、こんなふうに思われた方もおられるかもしれません。
まあ実際、やろうと思えば仕事できないことはないんですよ。暇だし。
でもやってない。
なんで。
緩和ケア
最初の点滴のときに来た看護師さんの名札を見たら、『緩和ケアマネージャー』って書いてたんですよ。
……あ、これ、緩和ケアか。
ただの投薬入院なのになぁって気分でいたけど、そういえば緩和ケアだわこれ。
普段の生活で支障しかないくらい痛いのを、少しでも身体を休めることでフォローするためのものじゃん。
緩和ケアという言葉は、一度は耳にしたことがある方が多いと思います。
痛みに耐えるってストレスなんで、それで病気の治りが遅くなるともったいない。というかそもそも、痛いのなんてないほうがいいわけで。
そんなときのための、「辛いのを緩和させるための対応」です。闘病中は苦しまなきゃいけないってわけじゃないよ、ってことですね。
私は病人
私はこの一週間ちょっと、『痛みで集中力が完全に終わってる状態だけど、仕事をすること自体はできる』『自宅仕事なので、乳幼児に感染させることもない』『なのに休むなんて、考え方が甘い。楽しようとしてるだけだ』って気持ちでいたんです。
でも違った。
私は、緩和ケア措置が必要な病人なんだ。
そう思ったら、素直におとなしくしようって気持ちになりました。
ところで
ここ5階なんですが、点滴台とか共用風呂の洗剤とかに「4F」って書いてるのが気になるんですが。これは一体。
朝食
- ひじきの煮物
- 味噌汁(キャベツと油揚げ)
- 鯛味噌
- 牛乳
ひじきの煮物は、練り物と人参入り。味は薄めです。
その一方で、鯛味噌のチューブはかなり甘め。
素直にご飯に両方混ぜて混ぜご飯にしちゃいました。それでももうちょっと塩気欲しかったけど……
それより問題だったのが、朝の点滴終わった直後の朝ごはんだったこと。いま右手の甲に針入れてるんで、点滴直後はちょっと動かしづらいんですよ……スプーン借りればよかった。
昼食
組み合わせにぎょっとしましたが、意外と違和感なし。というか、クリーム煮はだしがしっかりきいてる上にパプリカの風味が入ってて、意外と違和感なしっていうかむしろちょっと中華風味でした。
ごま酢和えは私の好みドンピシャ。前の病院でもよく出てましたが、こっちのほうが断然美味しいです。これは嬉しい。
そしてそれ以上に嬉しかったのがワンタンスープ。病院食らしからぬジャンクな風味で驚きました。お肉もしっかりしてたし、今日のごはんで一番美味しかったかも。
夕飯
- わかめご飯
- スパニッシュオムレツ
- 野菜と海老の炒めもの
- 五目豆
五目豆は炒めたほうが好き、というか煮付けタイプはちょっと苦手。冷たく冷やされてたからまだ食べれたけど。
一方、キャベツと小松菜茹でて和えたのかと思ったら炒めものだったやつは、逆に驚き。見た目より胡椒が効いててエビの旨味もあって、これは美味しい。
スパニッシュオムレツは……とりひき肉が入ってた。
昨日の卵豆腐と今日のスパニッシュオムレツが同じ形で供されたので、そっちの方で微妙に食欲落ちたのは秘密です。卵豆腐はいかにも「手作り卵豆腐だ!うれしい!」感だったんだけど。
最後のオチ
がんばって全部飲みましたとさ………